現在は、開催しておりません。
モビリティウィーク&カーフリーデー日本アワード
一般社団法人カーフリーデージャパンでは、2008年度より、毎年、各都市の取組みを表彰する「モビリティウィーク&カーフリーデー日本アワード」を設けています。国内でのヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーの取り組みが、より多くの地域で実施され、互いに刺激し合い、その質が高められていくことが目的となっています。
このアワードには、「まちづくり貢献賞」、「イベント・プロジェクト賞」、「市民向けアピール賞」、「カーフリーデーベストショット賞」の4種があります。
◆審査概要◆
【審査委員】(太字は委員長)
太田勝敏氏(東京大学名誉教授)
上岡直見氏(環境自治体会議、環境政策研究所)
望月真一 (ヨーロッパモビリティウィーク日本コーディネーター)
過去の受賞都市
年度 | 備考 |
2022 | 新型コロナの影響により、各都市で中止や実施内容の縮小があったため、賞は開催せず |
2021 | 新型コロナの影響により、各都市で中止や実施内容の縮小があったため、賞は開催せず |
2020 | 新型コロナの影響により、各都市で中止や実施内容の縮小があったため、賞は開催せず |
2019 | まちづくり貢献賞 / モビリティウィーク&カーフリーデーなら実行委員会 イベント・プロジェクト賞 / さいたまカーフリーデー実行委員会 市民向けアピール賞 / カーフリーデーふくい実行委員会 ※詳細はページ下をご覧ください。(PDFはこちら) |
2018 | まちづくり貢献賞 / モビリティウィーク&カーフリーデーなら実行委員会 イベント・プロジェクト賞 / さいたまカーフリーデー実行委員会 市民向けアピール賞 / 京都カーフリーデー実行委員会 |
2017 | まちづくり貢献賞 / 松本市ノーマイカーデー推進市民会議 イベント・プロジェクト賞 / 豊橋市 市民向けアピール賞 / NPO法人横浜カーフリーデー実行委員会 |
2016 | まちづくり貢献賞 / 京都カーフリーデー実行委員会 イベント・プロジェクト賞1 / 松本市ノーマイカーデー推進市民会議 イベント・プロジェクト賞2 / なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会 市民向けアピール賞 / 該当なし |
2015 | まちづくり貢献賞 / 松本市ノーマイカーデー推進市民会議 イベント・プロジェクト賞 / さいたまカーフリーデー実行委員会 市民向けアピール賞 / 京都カーフリーデー実行委員会 |
2014 | まちづくり貢献賞1 / さいたまカーフリーデー実行委員会 まちづくり貢献賞2 / なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会 イベント・プロジェクト賞1 / 松本市ノーマイカーデー推進市民会議 イベント・プロジェクト賞2 / 京都カーフリーデー実行委員会 市民向けアピール賞 / なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会 |
2013 | まちづくり貢献賞 / なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会 イベント・プロジェクト賞1 / 愛知県豊橋市役所 イベント・プロジェクト賞2 / We Love 天神協議会(共催:福岡市) 市民向けアピール賞 / NPO法人 横浜カーフリーデー実行委員会 |
2012 | 特別賞 / なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会 まちづくり貢献賞 / 松本市ノーマイカーデー推進市民会議 イベント・プロジェクト賞1 / 横浜カーフリーデー実行委員会 イベント・プロジェクト賞2 / カーフリーデーふくい実行委員会 市民向けアピール賞 / さいたまカーフリーデー実行委員会 |
2011 | まちづくり貢献賞 / さいたまカーフリーデー実行委員会 イベント・プロジェクト賞 / 松本市ノーマイカーデー推進市民会議 市民向けアピール賞 / カーフリーデーふくいin田原町実行委員会 |
2010 | まちづくり貢献賞 / 2010なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会 イベント・プロジェクト賞 / さいたまカーフリーデー実行委員会 市民向けアピール賞1 / 横浜カーフリーデー実行委員会 市民向けアピール賞2 / なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会 |
2009 | まちづくり貢献賞 / モビリティウィーク&カーフリーデーふくい2009実行委員会 イベント・プロジェクト賞 / なごやカーフリーデー協議会実行委員会 市民向けアピール賞 / 松本市ノーマイカーデー推進市民会議 |
2008 | まちづくり貢献賞 / なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会 イベント・プロジェクト賞1 / さいたまカーフリーデー実行委員会 イベント・プロジェクト賞2 / 横浜カーフリーデー実行委員会 市民向けアピール賞 / 横浜カーフリーデー実行委員会 |
2019年度 受賞者
まちづくり貢献賞
モビリティウィーク&カーフリーデーなら実行委員会
【受賞理由】
モビリティウィーク&カーフリーデーなら実行委員会※は、今年2 年目の参加である。
奈良市では、持続可能な社会への転換を目指す総合的な政策展開や、市の将来的な目標である、世界遺産エリアへのマイカー流入規制の実現にむけた啓発活動としてモビリティウィークが導入され、「奈良は車で来な い方が楽しい」、「車に乗らない方が暮らしやすい」を市民に体感してもらうために、カーフリーデーを実施している。
今年は、昨年の活動内容を基調として、次の点で、前進がみられた。
第一に、事前の市民周知として、今年も、市公共施設やJR 奈良駅でのポスター・チラシの掲示、実行委員会や市のホームページ等での積極的な発信を行ったほか、新聞・テレビ等の効果もあり、様々な層へカーフリーデーのPR や持続可能な交通まちづくりの啓発がなされた。
第二に、カーフリーデーでは、今年のモビリティウィークのテーマ「安全な歩行者と自転車」を意識し、シェアバイクや自転車の乗り方啓発、自転車フォトラリーやウォーキングイベントなど、交通、環境、観光のブ ースや企画が一体的に展開された。また、「SDGs」や「COOLCHOICE」の関連や連携もみられ、広く地球環境問題について啓発した。特に、オープンワークショップ「あなたの住みたい“奈良”を描こう!~安全な 歩行と自転車」では、「安全に歩いて・自転車で楽しめる奈良」をテーマに、奈良公園周辺での公共交通の導入や大宮通りでの自転車専用レーンの必要性などについて市民の多様な意見が得られ、将来のまちのイメージ を共有した。また、今年も、市長が参加することで、市民へのメッセージ性が高いものとなった。
その他、くるまのない都市・道路空間をより楽しんでもらえるよう、カーフリーエリアに間伐材を活用したベンチの設置やスケッチ企画が新たに行われたり、インバウンド対策として、今年も、当日用のパンフレット を4 カ国語対応とするなど、外国人観光客へのPRも行われた。
以上の通り、市の目指す持続可能なまちづくりに向け、一層の啓発活動が行われ、交通部署との連携や交通政策との連動が今後期待されるものとし、昨年に引き続き、「まちづくり貢献賞」に値するとした。
※ 実行委員会は、地域の官民の諸団体で構成され、事務局は奈良市環境政策課が務める。
イベント・プロジェクト賞
さいたまカーフリーデー実行委員会
【受賞理由】
さいたま市では、自動車に過度に依存しない交通体系の実現に向けた取り組みの一環として、「さいたま市総合都市交通体系マスタープラン基本計画」に基づき、今年で13回目となるカーフリーデーを実施した。
今年は、1 日実施へ縮小したが、「歩行や自転車にやさしい街“さあ一緒に歩きましょう”」のテーマの下、例年同様の約2 万人が来場した。
通行止めとなった大宮駅西口周辺道路では、オープンカフェが設置され、人々がゆっくり憩い、クルマのない道路・都市空間を楽しむ一方、数々のブースでは、行政、地元企業、商店会、NPO、大学等が連携し、まち づくり、環境、交通の様々なとりくみが紹介され、持続可能な交通まちづくりについて考える機会が創出された。
特に、近年はこどもたちの学びの場の提供に力を入れ、近隣小学校7校へチラシ配布を行い、小学生の職業体験を実施するほか、「ノーマライゼーション・アート・コミュニティー(アートを通じて大宮地域で活動す る子どもや大人の日頃の活動の成果を発表・展示)」とのコラボにより、子どもまつりや、近隣小学校の吹奏楽など各種ステージ・パフォーマンスが行われた。たくさんの子供たち・親子連れが参加した。
モビリティウィーク全体としては、カーフリーデーのほか、例年通り、マイカー通勤を控えてもらう「ノーマイカーデー」や「バスの日」が実施された。
長年のこうした取組みに対する市民の反応については、毎年実施されるカーフリーデーアンケートにおいて、カーフリーデーの認知度が例年約7 割と全国の中でも高いことが市民への定着を意味し、昨年に引き続き、 「イベント・プロジェクト賞」にふさわしいと評価した。
市民向けアピール賞
カーフリーデーふくい実行委員会
【受賞理由】
カーフリーデーふくい実行委員会(市民団体)は、今年で参加12 年目を迎える。
カーフリーデーふくい実行委員会は、自家用車の世帯保有台数が日本一の福井において、効果的に市民へ交通行動変容を訴えかけるにはどうしたらよいか、「クルマをおいてホジロバ交通(歩行者・自転車・路面電車・ バス)でまちに出よう!」をテーマに、例年、モビリティウィーク&カーフリーデーを独自に展開してきた。
特にこの数年は、カーフリーデー(1 日)、モビリティウィーク(1 週間)、モビリティマンス(1 か月)と長期にわたって、啓発活動を実践して市民へ精力的にPR を行っている。
また、近年は、休日の来街者層の変化に伴い、小中学生よりも、幼児とその親、あるいは祖父母を対象とした企画内容の充実を図ってきた。
今年は、これまでも幼児に人気のあったキッズバイク、バスの乗り方教室、パノラマビジョン紙芝居などをメインとして構成。特に、キッズバイクでは、大学研究室合同で、幼児が信号や交通標識などを学べる内容と した。一方で、この待ち時間を利用して、全国共同開催の「あおぞら絵本図書館」、交通ぬり絵、バスのペーパークラフトづくり、バスのチョロQ遊びなど楽しみ学んでもらう会場づくりが功を奏し、こどもたちが様々 なブースに参加し、同時に、昨年よりも、多くの親子連れの参加が得られた。
企画は幼児向けではあるが、両親や祖父母にも「ホジロバ(歩自路バ)交通」の大切さを学んでもらう機会を提供した。
メインテーマである「ホジロバ交通」については、今年は参加団体による共同企画、(ホ)福井市オリエンテーリング協会の「フォト・オリエンテーリング」、(ジ)福井市サイクリング協会の「水辺をサイクリング」、(ロ バ)ふくい路面電車とまちづくりの会の「電車バスでちょい旅」ですべてのメニューがそろい、「ホジロバ交通でちょい旅」が実現できた。普段なかなか公共交通を利用しない市内・圏内の市民が体験を通して、乗り方や 公共交通の魅力を知るだけでなく、身体を使って移動することの大切さやまちの再発見などもあり、有益であった。 br>
以上の通り、市民が楽しみながら交通行動変容を促す機会を創出したとして高く評価された。また、長年の活動が、地域や市民へ浸透してきていることも称え、「市民アピール賞」に値するとした。